第二次世界大戦の解説

イギリスの巡洋艦

ホーキンス級重巡洋艦

エッフィンガム
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1919年 ホーキンス 9,750t 31.0kt
1919年 ローリー → 除籍
1918年 ヴィンディクティブ 9,750t 30.0kt
1925年 エッフィンガム 9,750t 30.0kt
1924年 フロビッシャー 9,750t 31.0kt

 ドイツの大型軽巡洋艦に対抗して建造された巡洋艦。ロンドン海軍軍縮会議で重巡洋艦に分類された。2番艦ローリーは1922年に座礁して失われた。

カウンティ級重巡洋艦

ケント
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1928年 ケント 9,750t 31.5kt
1927年 ベリック 9,750t 31.5kt
1928年 カンバーランド 9,750t 31.5kt
1928年 コーンウォール 9,750t 31.5kt
1928年 サフォーク 9,750t 31.5kt
1928年 オーストラリア 9,850t 31.5kt
1928年 キャンベラ 9,850t 31.5kt
1929年 ロンドン 9,750t 32.5kt
1929年 デボンジャー 9,750t 32.0kt
1929年 シュロップシャー 9,750t 32.0kt
1929年 サセックス 9,750t 32.0kt
1930年 ノーフォーク 10,035t 31.5kt
1930年 ドーセットシャー 10,035t 31.5kt

 ワシントン海軍軍縮条約の制限どおりに基準排水量1万トン以下、主砲に20センチ砲を搭載した重巡洋艦。航続距離、居住性に優れ、その分戦闘力は控えめになっている。というのもイギリスは広大な海を守らなければならないので、艦隊決戦の主力とかではなく、警備艇としての任務の方が重要だった。

 軍艦名に州(カウンティ)の名前がついているので、カウンティ級と呼ばれる。また、最初の方に作られた艦と最後の方に作られた艦は少し違うので、ケント級、ロンドン級、ノーフォーク級に分けられることもある。

ヨーク級重巡洋艦

ヨーク
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1930年 ヨーク 8,250t 32.3kt
1931年 エクセター 8,390t 32.5kt

 カウンティ級の廉価版。装甲を強化した代わりに、砲塔がひとつ減らされた。これ以降イギリスは重巡洋艦を作らなくなり、軽巡洋艦を大量生産する方針に変わった。

 エクセターはラプラタ沖海戦で軽巡洋艦2艦とともに、ドイツの重巡洋艦アドミラル・グラーフ・シュペーと交戦している。