ドイツの戦艦と巡洋艦
シャルンホルスト級戦艦
就役年 | 艦名 | 基準排水量 | 最大速度 |
---|---|---|---|
1939年 | シャルンホルスト | 31,850t | 31.6kt |
1938年 | グナイゼナウ | 31,850t | 31.6kt |
第一次世界大戦以降、久しぶりにドイツが建造した大型戦艦。主砲は28センチで、他国の戦艦に比べると小さい。38センチ砲に交換する計画もあったが、結局交換されることはなかった。
一般的な戦艦より攻撃力に劣る代わりに速力に優れていることから、イギリス海軍はシャルンホルスト級戦艦を「巡洋戦艦」と呼んでいた。事実、速力を活かして通商破壊作戦を行い、戦艦との戦闘は避けるという巡洋戦艦のような運用をされた。
ビスマルク級戦艦
就役年 | 艦名 | 基準排水量 | 最大速度 |
---|---|---|---|
1940年 | ビスマルク | 41,700t | 30.8kt |
1941年 | ティルピッツ | 42,900t | 30.8kt |
1935年にドイツはイギリスと軍事協定を結び、排水量35,000トンの戦艦を建造することになった。しかし実際には協定を守る気はさらさらなく、はるかに巨大な戦艦を建造し始めたのだった。これがビスマルク級戦艦である。
ドイツは戦艦のシルエットをどれも似たような形にしたので、ビスマルク級戦艦もシャルンホルスト級戦艦もアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦も、見分けがつきにくい。これは敵に誤認させる効果を期待してのことで、実際にかなり効果があった。
1番艦ビスマルクはイギリス海軍の追跡を受けて、巡洋戦艦フッドを撃沈し新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを撃退したが、航空機から攻撃を受けて速力が落ちたところを袋だたきにされて沈没した。この結果、2番艦ティルピッツは温存されることになり、ほとんど出撃することなく空襲を受け続けたのだった。