第二次世界大戦の解説

フランスの戦艦

クールベ級戦艦

クールベ
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1913年 クールベ 22,189t 21.0kt
1913年 オセアン 22,189t 21.0kt
1914年 パリ 22,189t 16.0kt

 フランスの旧式戦艦。クールベとパリはフランス降伏時イギリスにいたので、そのまま抑留され自由フランス軍に参加することになった。旧式のためパリは練習艦に、クールベは港の防空任務を行った。オセアンは既に外洋航行不能状態で、ドイツ軍の手に落ちたが特に使用されなかった。

プロヴァンス級戦艦

プロヴァンス
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1915年 ブルターニュ 23,230t 20.0kt
1915年 プロヴァンス 23,230t 20.0kt
1915年 ロレーヌ 27,340t 23.7kt

 第一次世界大戦中に就役した旧式戦艦。イタリアに備えるため1番艦ブルターニュとプロヴァンスは北アフリカのアルジェに、3番艦ロレーヌはアレクサンドリアに待機していた。

 フランス降伏後にブルターニュはイギリス海軍の攻撃を受けて沈没、プロヴァンスは座礁した。ロレーヌは武装解除の後、自由フランス軍に所属して上陸支援を行った。

ダンケルク級戦艦

ストラスブール
就役年 艦名 基準排水量 最大速度
1937年 ダンケルク 26,500t 31.0kt
1937年 ストラスブール 26,500t 31.0kt

 ワシントン海軍軍縮条約に従い建造された新鋭戦艦。ドイツのドイッチュラント級に対抗し、イギリスのネルソン級戦艦と同様に主砲が前方に集中配置され砲塔はふたつしかないが、四連装砲を採用している。

 他国の主力戦艦よりも小型だが高速で防御力も高く、ドイッチュラント級に対しては明らかに有利だった。フランス降伏後、イギリスの攻撃を凌いで退避していたが、ドイツ軍が迫ってきたため自沈した。