第二次世界大戦の解説

戦艦伊勢(いせ)

伊勢
伊勢

伊勢のデータ

基準排水量 35,350トン
全長 220メートル
速力 25.4ノット
主砲 36センチ砲×8門
副砲 -

伊勢の解説

 伊勢は扶桑型戦艦の3番艦として建造される予定でしたが、設計に変更が加えられて新型戦艦となりました。

 ミッドウェー海戦で主力航空母艦を喪失した日本海軍は、既存の戦艦を空母に改造することにしました。

 本格的な空母に改造する案もあったものの、工期短縮のために伊勢は艦橋や主砲塔を撤去せず、射出甲板を設けることで世界でも類を見ない航空戦艦に改装されます。

 しかし艦載機の生産が間に合わず、伊勢は航空機を搭載せずにレイテ沖海戦に参加します。第四航空戦隊に属して日向とともにおとり部隊となり、殺到したアメリカ海軍機動部隊の空襲を巧みな操艦で回避しました。

 その後、伊勢は呉軍港で防空砲台となり、空襲を受けて大破着底。終戦を迎えました。

航空機を搭載しなかった航空戦艦

 伊勢は航空戦艦に改造され、格納庫に9機、甲板上に12機の航空機を搭載できました。航空機はカタパルトによって射出する仕組みになっており、回収は水面からクレーンで吊り上げる予定でした。

 カタパルトは30秒に1機のスピードで射出可能で、格納庫から航空機を甲板に上げるための昇降機も備えていました。

 しかし搭載予定だった艦上爆撃機「彗星」も水上偵察機「瑞雲」も生産が間に合わず、結局航空機を搭載することはありませんでした。