第二次世界大戦の解説

ド・ゴールの演説 ~抵抗の炎~

 1940年6月14日、フランスの首都パリはドイツ軍の手に落ちた。

 イギリス軍は既にフランスから撤退しており、南部からはイタリアから宣戦布告を受けていた。フランスの敗北は決定的だった。

 ド・ゴール将軍はイギリスに亡命し、自由フランスを結成した。6月18日、ド・ゴールはイギリスのBBCラジオを通して歴史的な演説を行った。

ド・ゴールの演説(1940年6月18日、抜粋・意訳)

 我々は敵の機械化された軍隊の前に屈した。ドイツ軍の戦車、航空機、戦術の前に我々は退却を余儀なくされたのである。

 だが、これで終わりだろうか。希望が失われたのだろうか。これは決定的な敗北なのか。違う。

 私を信じてほしい。

 私は状況を良く理解している。フランスは何も失ってなどいない。なぜなら、フランスは一人ではないからだ。一人ではない。孤独ではないのだ。

 フランスの背後には広大な帝国の領土がある。戦いを続けている海の覇者大英帝国と結束することができる。アメリカの巨大な工業力もある。

 この戦争は我が国の領土に限られたものではない。戦争はフランスだけでは終わらない。これは世界戦争なのだ。我々は間違いを犯し、出遅れ、苦しんできた。それでも世界には、敵を打ち倒すために必要なものが揃っている。

 私は今、ロンドンにいる。イギリス領内にいるフランスの兵士たちよ。私に連絡してほしい。

 何があろうとも、フランスの抵抗の炎を消してはならない。消えることもないのだ。

自由フランス軍の戦い

 フランス政府はドイツに降伏し、ドイツに従うヴィシー政権を樹立した。当初ド・ゴールの設立した自由フランスはあまりフランス国民に知られていなかったが、北アフリカなどで連合軍の軍事作戦に加わった。

 ド・ゴールはパリの早期解放を強く主張し、自由フランスはパリを解放すると拠点を移し、正式なフランス政府として連合国に承認された。